『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2020年10月22日 (木) | 編集 |
英語の continue(続ける、継続する)の反意語 discontinue は、メーカー用語としては生産、販売やサポートなどを「終了する」「中止する」という意味で使うことがあります。それを「打ち切る」と言うとネガティブな意味合いが出てくるので、メーカーの立場にいる人は消費者に対して使わないほうがいいでしょう。

本稿を書いているうちに自分が勤めていた家電メーカーでは「ディスコン」というカタカナ語が使われていたのを思い出しました。こちらはおそらく一種の業界用語(符丁)で、一般的な呼び方ではありません。

(例) support discontinued(サポート終了、サポート打ち切り)
    discontinued models(生産終了機種、ディスコンモデル)

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2020年03月08日 (日) | 編集 |
run short of~は「~が不足する」という意味の英語表現ですが、営業・流通関連の文脈では「品薄になる」という言い方もあります。同様にrun out of~(品切れする)は「欠品になる、欠品する」と言います。

(例) the market is running short of toilet paper (市場ではトイレットペーパーが品薄になっている)
    we are running out of masks (マスクは欠品している、マスクの在庫が無くなっている)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴いマスクや消毒用アルコールが深刻な品薄状態になっています。生産の8割を中国に依存していたといわれる使い捨てマスク(disposable [face] mask)は急拡大した需要に供給が追いつかないようです。一方、一時的に店頭から消えたトイレットペーパーはほぼすべて国産品でメーカー在庫は潤沢にあるのに受注の急増に出荷が対応しきれないといいます。消費者はこのあたりを冷静に判断して行動すべきでしょう。

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2018年10月24日 (水) | 編集 |
営業窓口などの連絡先の英文表示は contact me/us by (e-mail/phone) at~(電子メール/電話で~までご連絡ください)という形がよく使われています。

(例) Contact me by e-mail at XXX@YYY.com
   (XXX@YYY.comまで電子メールでご連絡ください)
    For details, contact us by phone at XXX-XXXX
   (詳しくはお電話でお問い合わせください Tel XXX-XXXX)
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2018年08月01日 (水) | 編集 |
『財界』 誌に連載中の『英語で夢を見る楽しみ』(連載第410回 Digital signage/デジタルサイネージ)で言及した「電飾看板」(illuminated sign)について少し補足しておきます。一般には「照明看板」とも言いますが、この言葉は、看板の上から照明を当てるもの(外照看板)と内部に蛍光管が入って内側から照らすもの(内照看板)の両方を指します。

私の語感では電飾看板と言えば主に後者(内照看板)のことで、家電メーカーで広告宣伝業務に携わっていた頃は俗に「行灯(あんどん、行燈)看板」と呼んでいました。今でも「行灯看板」とGoogleに入れて検索するとその意味はすぐに分かりますが、いずれも一種の業界用語であって、一般には通じないこともあるでしょう。

ネオンサインやLED看板も広い意味では「電飾看板」の範疇に入ると思います。ただし、写真や動画を自在に表示できるデジタルサイネージ(digital signage, デジタル看板、電子看板)にもなると、もはや電飾看板とは言わないかもしれません。

電飾(行灯)看板の具体的なイメージはGoogleの画像検索に「電飾看板」または「行灯看板」と入れて検索するとご覧になれます。

【同日追記】

改めて手元の辞書を引いてみたところ、電飾[看板]の項目があってその訳語を掲載しているのは、かねてより愛用の『ビジネス技術実用英語大辞典』 (右記の広告リンク参照)だけでした。しかも内照/外照看板の別まで載せているあたりはさすがとしか言いようがありません!

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2018年04月17日 (火) | 編集 |
メーカーや販売店などにしじゅう苦情を申し入れる人のことを俗に(悪い意味で)「クレーマー」と言いますが、英語のclaimは権利の「要求」や保険金の「請求」の意味では使っても「苦情」という意味はありません。したがってクレーマーに当たる英語は claimer ではなく chronic complainer (苦情常習者)などと言います。
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