『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2020年10月09日 (金) | 編集 |
英語の subscribe [to] という動詞は、私が若かった頃は多くの文脈において新聞や雑誌を「[定期]購読する」 (定期購読を申し込む)という意味で使われていました。英文雑誌を定期購読している人の中には自分はサブスクライバー(subscriber)だと誇らしげに言う人もいましたが、私自身はそのままカタカナ語に訳した記憶はありません。

近頃では各種の定額制のサービス利用(申し込み)を「サブスクリプション」 (subscription)というカタカナ語で呼ぶ向きがあるようです。それを日本語では「定期購読」とは言わないので、カタカナ語を使うのは致し方無いかもしれません(下注)。このカタカナ語を「サブスクリプションする」(サブスクライブする)と動詞形で使うといささか違和感がありますので、そこは「定額制サービスを利用する」 (定額制サービスを申し込む)と訳したほうがいいと思います。メンバーシップ(会員資格)のようなものなら「[有料]会員になる」と訳してもいいでしょう。

(例) subscribe [to] a magazine(雑誌を定期購読する)
    subscribe [to] Amazon prime video (Amazonプライムビデオ会員になる)
    subscribe [to] an unlimited data plan
    (使い放題の定額制データ通信プランを申し込む)

【2020.10.17追記】
(注) インターネットで配信される動画や音楽などについては「サブスクリプション」 (subscription)を短くした「サブスク」というカタカナ語を近頃よく見かけます。漢語では「定額配信」と言う向きもあるようです。

(例) Amazon Music Unlimited subscription
   (定額音楽配信サービスAmazon Music Unlimited)
    free subscription of(~の無料配信)

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2020年09月04日 (金) | 編集 |
映像と音声による通信手段を使って離れた場所にいる相手と会議[を行うこと]は、インターネットが普及していなかったその昔は「テレビ会議」、さらにその前の音声のみによる会議は「電話会議」と呼ばれ、これらの総称として「テレコンファレンス」または「遠隔会議」(teleconference/teleconferencing)という用語が使われていました (→過去記事 teleconference 【電話会議、遠隔会議】 参照)

インターネットを通してこの種の遠隔会議が広く利用されるようになってからは「ビデオ会議」(video conference/video conferencing)と呼ばれることが多くなりました。ネットで検索すると、遠隔会議の中でも専用機器を用いたものを「ビデオ会議」または「テレビ会議」、パソコンやスマホ等で簡易に利用できるものを「Web会議」と呼ぶとの定義を見かけますが、一般にはそれほど厳密に使い分けられているわけでもないようです。

新型コロナウイルスへの感染を避けて多くの人々が自宅のパソコンや個人のスマホにzoomアプリを入れてこの種のミーティングに参加するようになると、テレビの報道番組などで「オンライン会議」(online conference/online conferencing)、「オンラインミーティング」(online meeting)、「リモート会議」(remote conference/remote conferencing)といった言葉を頻繁に耳にするようになりました。日本語では今後、これらの呼び方が主流になるかもしれません。

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2020年07月09日 (木) | 編集 |
contributing factor を逐語的に「貢献要因」または「主な要因」と訳す向きがありますが、そもそも「要因」とは何かを引き起こす主な原因という意味ですから、屋上屋を架している感が否めません。特に理由がない限りは簡潔に「要因」と訳したほうがすっきりしていいと思います。英語でも誤解されるおそれが無い文脈では factor だけで十分通じるはずです。

ネットで検索してみたところ医学関係の文書で「寄与因子」と訳している例を見かけましたが、日常語ではありません。

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2020年05月28日 (木) | 編集 |
PPE (personal protective equipment)という英語は企業などの現場で産業(労働)安全衛生(industrial safety and hygiene)業務に携わったことのある人ならおそらくご存じでしょう。日常生活では耳にしない略語なので、一般向けには「個人用保護具」と漢語を併記したほうが分かりやすくていいかもしれません。英語では [personal] protective gear とも言います。

PPEの装備は産業/研究分野や用途によって異なりますが、安全[保護]メガネ(safety [protective] goggle)、防護服(protective wear)、防護マスク(protective mask)、安全靴(protective shoes)などがあります。

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2020年05月13日 (水) | 編集 |
新型コロナウイルス(COVID-19)検査では感染後にいったん陰性と診断された患者がその後再び陽性になることがあるようです。このように「再陽性になった」 (再検査で陽性になった)は英語で retested positive と言います。

(例)a patient retested positive for coronavirus
  (コロナウイルス検査で再陽性と診断された患者)

再陽性は体内に残っていたウイルスが再活性化(reactivate)したことを言い、それが症状として現れた状態は日本語で「ぶり返した」(再燃した、再発した)、英語では relapse などと言います。一方、完全に治癒した患者がこのウイルスに再感染(reinfected)した例は現時点では確認されていないそうです。このように「再陽性」と「再感染」は意味が違いますので、両者を区別して訳す必要があります。

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